かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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色んな意味で秘密にしておきたいモノローグの考え方

こちらの動画の方では

「いいモノローグってなんだろな?」

というお話をしています。

よかったら先に動画をごらんください!

 

動画の内容を要約すると

いいモノローグは

「読者さんに想像してもらって納得してもらえるもの」

というのが私なりの答えです。

 

私はまだまだ新人の身なので、これが正解だー!と言い切る自信は正直ないのですが、

あくまでも、私自身が好きなモノローグの共通点を探したらここにいきつきました。

 

ブログではその「読者さんに想像してもらえるようなモノローグ」を考える

具体的な方法をまとめていきたいと思います!

 

  1. 類語辞典を使う
  2. 例える
  3. 誰もが知ってる物語に自分がいいたいことを当てはめてみる

1.類語辞典を使う!

 言葉選びに迷った時は、「○○ 類語」で検索します。

モノローグやセリフを考えるポイントとしては、

「いかに少ない文字でわかりやすく読者さんに情報を捉えてもらうか」

ということなんですけど

 

初手で頭に浮かんだ言葉は

たいてい長かったり、難しかったり、かみ砕きにくい言葉だったりします。

 

「これを伝えたいけどもっといい言葉はないかなー」という時に

類語で検索をします。

 

それから、ここが言葉選びの一番楽しいポイントなんですけど

 

言葉にはその意味の他に「イメージ・印象」があります。

 

例えば「私」という言葉ひとつにしても

 

「わたくし」ならお嬢様っぽいし

「あたい」なら昔のオテンバ?っぽいし

「わらわ」なら昔のお姫様っぽいし

「わし」ならおばあちゃんっぽいし

 

どれも「自分の呼び名」という意味は同じだけど

どの言葉を選ぶかによってキャラの印象やイメージが変わってきますよね。

これは呼び名に限らず、すべての言葉に「イメージ・印象」があります。

 

学生の時、国語の授業で「てつがくのライオン」を読んだんですけど

今もこの授業ありますか?地域によっても違うかもしれないけど…。

 

ライオンは哲学の意味を正しく理解しておらず、

哲学っぽいポーズをすることを「てつがく」と呼んでるんですね。

 

哲学をひらがなで表現することで

「正しく理解できてない」ということを表現して

読者にイメージさせてるんです。

 

そう考えたら言葉の表現方法って無限大でおもしろいなって思います。

 

ぜひ、言葉の意味だけじゃなくて、

「その言葉がもつイメージ・印象・ニュアンス」についても意識してみてください。

面白いから!

 

2.例える

 

主人公の感情を読者さんに伝えるには

例え話が効果的です。

 

例え話をすることで、

読者さんはより「イメージ・想像」がしやすくなります。

 

例えば「痛い!」って言われるよりも

「鼻からスイカが出るくらい痛い!」って言われたほうが

とんでもない痛みなんだなって言うのが想像できますよね。

 

何かに例えると、情報を伝えるだけじゃなくて

感情移入してもらいやすくなります。

 

3.誰もが知ってる物語に自分がいいたいことを当てはめて例えてみる

 

こちら、最近の個人的なブームです…笑

 

最近の作品

「シンデレラエラー」「スノーホワイトミラー」「フロムエデン」は

すべて既存の物語をモチーフにしてます。

 

何かを伝えるためには誰もが知ってることになぞらえたり例えたほうが

イメージ・想像してもらいやすくなるのでこの方法めちゃくちゃ楽しすぎます。

 

今販売されてるのは「フロムエデン」のみになっちゃいました。

こちらが掲載されている冬の大増刊号りぼんスペシャル電子版は

2022年6月16日まで販売中なので、まだ読んでない方はぜひ!

ママのいいなりになってしまう主人公伊吹ちゃんを

創世記の楽園追放になぞらえて表現してみた作品です。

 

創世記はシンデレラや白雪姫と比べると

そこまで誰もが知ってるものではない気がしたので、

主人公を鳥かごの中の小鳥にも例えていたりします。


YouTubeのりぼんチャンネルで冒頭動画が見れます!

www.mizoguchinano.work

 

 

 

 

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