かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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【マシュマロ返信】高校1年生。漫画家になりたい気持ちがありますが進路に悩んでいます。

 

返信遅くなりまして申し訳ありません💦

 

私の学生時代の進路に関しては

めちゃくちゃ長文でブログ記事にしたことがあるので

よろしければこちらを↓

www.mizoguchinano.work

 

⑤まである…(なっが)笑

長いですが私の進路選びの浅はかさや失敗など、反面教師的な意味で参考にしていただけるかもしれません…笑

 

↑でもこれはただの自分語りな気がするので

質問者さんのマシュマロを元にお話しますと…

 

進路というと、一般的には

高校→進学→就職という流れをイメージする人が多いとは思いますが、

漫画家という職業(というかクリエイター全般)に関しては少し特殊です。

売れっ子作家になれたら漫画家一本でも生きていけるけど、それは一握りで

デビュー出来ても、就職と呼べるほど生活を確約してもらえるものではないんです。

むしろ別の仕事をしながら漫画制作をする人の方が多いと思います。

もちろん私もその中のひとりです。

 

もしも漫画家になりたい気持ちがあるのであればなおのこと、

今から挑戦してみることをおすすめします!

 

学生のうちにデビューして売れっ子になれたら万々歳ですし、

就職や受験で忙しくなる前に漫画を描くことに慣れておくと

仕事や勉強と漫画生活を両立しやすくなります。

そしてやってみて、なんか違うなって思ったとしても、方向転換がしやすいというのが学生時代のいいところです。

 

高1の時点で進路を意識しなくてはならないとのことですが

いいんですよ(仮)で!

難関大学や美大を目指すなら早いうちに動いたほうがいいというのも

もちろんあると思いますが、そういうのも全部視野に入れつつ、

むしろ今は「どんな選択肢があるだろう?」という意識の仕方でいいと思います。

 

そして、その数ある選択肢の中から

何が自分に合ってるか?

何が自分に向いてるか?

自分が本当にやりたいことは何か?

 

それをどうやって決めたらいいんだろう?というのが

質問者さんの一番のお悩みポイントなのかなと思うのですが

 

答えはめちゃくちゃシンプルです。

「やってみなくちゃわからない!」

 

実際に働いてみないとわからない!とまではいいません。

実際に目指してみてようやくわかることがたくさんあります。

今は「そこで働く自分がイメージできるか?」とか

「そこで学んでいる自分がイメージできるか?」という観点で

方向性を検討してみるといいんじゃないかなと思います。

 

私は管理栄養士の大学にまでいって、2・3年の研修で

ようやく「なんか違うな」ということに気づきました。

今思えば、自分で言うのもなんですが

大学1年生あたりまではマジメな優等生だったんですよ。

でもそれは高校時代の勉強方法の延長という感覚で勉強していたからなんです。

 

2・3年の研修を経た結果、そこからは高校時代の勉強の延長ではなく、

実際に管理栄養士として働く想定で勉強しなくては!という意識に変わり、

でもそう考えると、そもそも管理栄養士として働く自分がイメージできなくなってしまったんです。

 

意識が高い人は入学時点でちゃんとそういうイメージを持ててたんだろうなと思います。でも私は、「自分が行けそうで、ちょっと興味があって親が許してくれそうな大学」という選び方をしてしまっていたので、そもそものイメージが甘かったんです。

 

そんな時期に私は本気で漫画家になりたくなってしまうのですが

この紆余曲折がなかったら、漫画家になろうと思ってなかったかもなとも思います。

人生いつどこで何がきっかけで火が付くかわかりません。

 

でも私の様なパターンだと方向転換に苦労するので

今はとにかく色んな事をイメージできるようにリサーチしたり体験してみてください。

 

高校生ならこれからオープンキャンパスや職業体験など色んな機会があると思いますし、気になる大学の文化祭とかに行ってみるのもいいと思います。

可能なら気になる場所でバイトしてみてもいいかもしれません。

 

ご家族が勧める美術教師も、美術教師になるのをイメージして実際に美術の先生に色々聞いてみるといいと思います。

人に何かを教えてみたら案外楽しかったりして、そっちの方向に進みたくなる可能性だってあります。

 

そして、漫画を描くことが今一番実際に「やってみる」ことができるものなのかなと思います。

やってみたらそれで満足するかもしれません。

もっとやりたい!って思うかもしれません。

 

いったん満足して、他に興味がうつった後、

やっぱりまた漫画家を目指したい!って思うかもしれません。

 

ほんとにやってみなくちゃわかりません。

 

むしろ高1のうちから絶対これ!って一個に絞ってしまうのもったいない気がします。

絶対これ!ってものがあるということは、言い換えれば他の可能性を視野にいれることができない状態なので。

 

学生時代はとにかく色んな事に挑戦して経験して

「自分」を知る時期だと思います。

方向性を確定させるのは「自分」を知ってからで大丈夫だと思います。

 

これはもしかしたら高校1年生の段階で読んでもあまりピンと来ないかもしれませんが

一応仕事選びの指標としてオススメの本を置いておきますね↓

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  • 作者:鈴木祐
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就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた

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