質問者さんが描きたいストーリーに、
どの程度それが絡んでくるかによると思います!
それは、必ずしも「ネット上の嫌なもの」でなければ描きたいストーリーが成立しないのでしょうか?
例えば、たまたま陰口が聞こえてしまったとか、悪口が書かれている手紙を拾ってしまったとか、そういうものに置き替えられないような展開なんでしょうか?
もしも、「ネット上の嫌なもの」でなければ表現できない展開なんだというのであれば、次に考えるべきは、そのシーンがどのくらい出てくるのかですね。
何かが起きるためのトリガー的にワンシーンだけ使いたいのであれば、そこまでリアルを追求せずに自分が持っている最大限の情報だけでも充分なのかなと思いますが、
もしもそれ自体をテーマに物語を展開させたいんだというのであれば、ある程度のリサーチは必要になってくるのかなと思います。
漫画などの創作に必要なのは「リアル」じゃなくて「リアリティ」なんです。
必要最低限、あくまでもその物語の中で現実として巻き起こっていることだと読み手側に理解してもらえるのならそれでいいんですよ。
私自身が苦手なものを描かなければならない時はどうしてたかな…。
あまり思い当たらないですね…。むしろ、それをどうにかして何かに置き替えれないかな?っていう考え方をしてるかもしれません。
あ、ちなみに、投稿時代にいじめを題材にした漫画を描いてた時はずっと心臓が痛かったですね。でもそれさえも楽しんでました。
例えるならばホラーゲームや絶叫系のアトラクションを楽しむのと近いかもしれません。(いや、そもそもどっちも苦手なんですけどね…笑)
ホラーゲームも絶叫系のアトラクションも「安全が確保された上での恐怖心」なんですよね。安全が確保された上では通常起こり得ない感情が、疑似体験を通して起きるからなんか楽しいんですよたぶん。(たぶんね!)
いじめを題材に描いた投稿作は私が中学の時に経験した実話がもとになってるので、心臓が痛くなって当然と言えば当然なんですよ。
その気持ちが再現されてはいるけど、私は今その状況から抜け出していて、むしろその状況をフカンで自由自在に話を展開させられるわけじゃないですか。
そういう意味ですごい楽しかったですね。
こういう作品作りに関してもそうなんですけど、
メンタル作りにおいても
自分自身をフカンするの結構オススメです。
私は中学時代からほんのり漫画家に憧れてたんですけど、
辛いことや悲しいことがあった時、
「あぁこの気持ちを覚えておこう。たぶんこういうのがいつか作品を作るうえで役に立つんだろうな」って思ってたんですよ。
辛いとか悲しいとか、今起きてる感情を感じている自分と
その感情を感じている自分を冷静に観察する自分がいて
そうすると、なんとなくわかるんですよ。
この悲しい感情は一時的なものだって。
そして、どうしたらその悲しい感情から抜け出せるか?ということに目を向けやすくなるので立ち直りが早くなるんです。
大人になって色々勉強していくうちに
瞑想がメンタルコントロールにいいというのを知ったんですけど
瞑想のやり方の一種に「感情を観察する」というのがあって
私、知らず知らずのうちに瞑想してたっぽいです。笑
瞑想っていうとなんとなく難しいイメージがあって
私も特に習慣化してないんですけど、
「感情を観察する」というのはやってみるといいかもしれません。
質問者さんはおそらく
「ネット上の嫌なもの」を見ると、それで悲しい想いをしている人たちに必要以上に感情移入してしまっているんじゃないかなと思うのですが、そういうのを切り分けて考えられるようになると気持ちが軽くなるかもしれません。
そういう場合も、自分の感情を観察してみると
色々と切り分けて考えられるようになるんじゃないかなって思います。
あ、ひとつ注意点としては、自分が感じている感情は
どんな感情であったとしても否定せず、存在を認めてください。
「あぁ自分は今悲しんでいる」「あぁ自分は今怒っている」
その感情が起きている事実を認めないと次どうするかが見えてこないので。
「そんな感情があるなぁ」と冷静に観察する自分をイメージしてみてください。
そうすると、「今感じている感情は他人の感情に感情移入しているだけで、自分の感情ではない」ということに気づいて切り分けて考えやすくなるのではないかなと思うんです。
マシュマロはあくまでも、私だったらこうするとか、私だったらこう思うとかそういう範囲内でしかお答えできないので、
もしも自分には合わないな~とか難しいな~というのがあれば無理せず違う方法を探してみてくださいね!
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