かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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【マシュマロ返信】30代後半から漫画を描き始めたけど、不安や引け目を感じてしまいます。

 

ありがとうございます!

お役に立てているのであれば光栄です!

 

漫画制作をしながらの生活に不安はつきものですよね。

不安との向き合い方に関しては、以前就職情報サイトのキャリアガーデンさんでコラムを書かせていただいたことがあるので、よろしければまずはそちらをご一読ください。

メンタル編のリンク貼っておきます。

careergarden.jp

質問者さんの文面で気になった箇所があるのですが

>主人公が高校生から20代の、過去から現在までの内容のものを執筆中です。

とのことで、こちら、過去から現在ということは自ずと長編になってしまうのではないでしょうか?

これ自体が質問者さんが感じる不安のタネになってるような気もします。

 

この漫画が完成した後、どこに投稿するかなど、具体的な方向性はきまっているでしょうか?

ゴールが見えない状態で走るのは不安ですよね。

自分ができそうな範囲で小さなゴールを設けてみるといいかもしれません。

最初のうちは他人が決めた評価基準ではなくて自分で小さなハードルを設けてそれをコツコツ乗り越えていくのがいいと思います。

そうすると、いつの間にか他人が決めた評価基準も超えられる自分になっていたりしますよ。

 

ちなみに、目指すところが商業誌の場合、新人のうちは特にページ数を割いてもらえないので、コンパクトにする力量が求められます。

高校生をメインにして後日譚のように未来を描いたり

20代をメインにして回想シーンとして高校生だった頃の過去を描いたり

物語のメインを高校生か20代か、どちらかにしぼるのをオススメします。

 

これは勝手な憶測ですが、質問者さん自身も無意識レベルでその長さを感じ取り、それが不安につながっているのでは…とも思うんです。

少なくともコンパクトにできればページ数も減り、やる気と情熱を持続できてるうちに完成させられるんじゃないかなって思います。

 

>自分はこの先も年を取るのに、若い主人公達の話を描いていることに虚しさとか引け目のようなものを感じてしまうようになりました。

私は自分と主人公たちは別人だと思っているのでそのように考えたことがありません。

例えるならばなんでしょう…。

キャラクター達にとって作者は神さまのようなものだと思うんです。

文字通り、そもそもの次元が違うので年齢は関係ないのかなと思います。

 

そういえば以前、ガラスの仮面の作者である美内すずえ先生がとある番組のインタビューでおっしゃってたことを思い出しました。

「漫画ほど自由な媒体はない。紙とペンさえあれば主人公を宇宙にだって行かせることができる。」(記憶が曖昧なのでニュアンスでお伝えしています…笑)

 

もっともっと、「漫画」という媒体に夢を持ってみてもいいかもしれません。

むしろそういう部分を楽しんでみてほしいなって思います!

 

少女向けの漫画を描くにあたって自分の年齢に引け目を感じる気持ちはわかります。

でもそこは感覚をアプデするためにアンテナはって過ごしたり、誰かに意見を求めたり、意識的に工夫することでカバーできる部分だと思ってます!

 

大人になると経験値が邪魔をしてブレーキかけちゃうことってあるんですよね…。とてもよくわかります。

私もほっとくとどんどん頑固になってしまうので、蓄積された固定観念を常に疑って柔軟に考えるように気を付けたいなって思います。

 

 

www.mizoguchinano.work

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りぼんチャンネルで溝口楠乃作品の冒頭動画が見れます↓

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就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた

漫画家志望さんにむけたコラムはこちら↓

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