私自身、ずっとこの言葉の罠に囚われていたんですけど、 必要なのは願望と壁と気づきだと思うんです。 一見「目標・悩み・変化とどう違うの?」って思いますよね。でも
願望がなければ目標もできないし
壁がなければ悩みもできないし
気づきがないと変化もないんです。
もっと言うと、
「願望と壁」が描けてれば、 必ずしも
「目標と悩み」である必要はないと思うんです。
「気づき」と「変化」に関しては切り離せないかなーって思います。
何かが変化するほどの気づきがないと面白くないので。
「目標と悩み」という言葉の罠について解説しますと、 まず「目標」という言葉は狙いが定まってしまってますよね。 「○○くんに告白するぞ!」とか「試験に合格するぞ!」とか 主人公が意志を持って成し遂げようとする限定的な何かです。
もちろんそれでもいいけど、 意志を持って達成しようと行動するかしないかはそのキャラ次第なので、 描くべきは「目標」ではなくまずは「願望」。
次に「悩み」というものは本人が自覚してるものなんですよ。
自覚しててもいいけど、最初から自覚して悩んでなくてもいい。
むしろ悩みなんかないって思ってたっていい。
でも願望は持っている。その願望を阻む壁は何なのか?
例えば「恋人欲しいけど(願望)、女の子らしくないから無理だよね!(壁)まぁ友達と遊ぶのも楽しいからいいか!」とかだと、目標や悩みはないけど願望や壁はありますよね。でも物語の序盤としては成立してます。
そしてそういう型って崩せないのでしょうか?ということについてなんですけど
まず大前提として漫画に必要なのは、読者に「どうなるんだろう?」って思ってもらうことなんですよ。
日常風景をただ見せられても、いつ物語が始まるのかな?って退屈ですよね。
試合前のシュートやパス練習を見てる時と一緒です。
スポーツ観戦するにもルールを知らなきゃ面白くないですよね。
バスケで言うと 勝ちたい(願望)
ゴールにボールをシュートする(目標)
相手チームのディフェンス(壁)
こんな風にルールが明確だから応援しやすいわけで、どっちが勝つんだろう?
どんな風に勝敗が決まるんだろう?って思いながら見るから観戦してても楽しいわけです。 たぶんそれと同じだと思います!
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