実は私もここ最近、自分が描きたいものと読者が読みたいものとのズレを感じていました。
商業作家ならプロとして柔軟にならなくてはいけないと思い、メッセージにライトなものを選んでみたり流行を意識してみたりしてたのですが、自分が全身全霊で描きたいと思えてないので全然うまくいきませんでした。
でも最近ようやく気づいたのが
「私はそんな風に狙って描けるほど器用じゃない!それこそが甘えだ!」
ということです。
たぶん担当さんが言うように描いたほうが楽なんですよ。
でもそれだけだと担当さんが描いた作品になってしまうし 作家の魂が入ってない作品だと担当さんにも見抜かれる。
一度担当さんに言われて印象的だったボツ理由が
「まとまってはいるけど溝口さんが描くまでもない話」
これは私の作家性を大事にしてくれての理由なので めちゃくちゃ嬉しかったです。
読者が読みたいものを意識するのは大事だけど、自分が描きたいものを曲げるのはやっぱりよくないようです。
自分が描きたいものを読者が読みたくなるようなカタチにする!
これが答えなんだと思います。
ただ、これがめっちゃくちゃ難しい。
だからこそ私は「商業誌掲載のために自分の描きたいものを曲げる」ことこそ甘えだと思うんです。
どうしても曲げなきゃいけないくらいなら描かない。
自分が描きたいものと読者が読みたいものが合致する作品が生まれるまでネームを出し続ける。
不器用な私にはこれしかできないなーと思う今日この頃です。
自分の意見を曲げるのと、他人の意見を受け入れるのは同じようで本質が違うんですよね。
私はここ最近そこをはき違えていて自分を見失っていました。
自分の意見を曲げて鵜呑みにしても、本質を捉えられてないからうまく修正することもできないですしね。
逆に言うと本質を捉えられたらそういう意見もスッと受け入れられると思います。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
その他ご質問やメッセージなどはこちらから↓
りぼんチャンネルで溝口楠乃作品の冒頭動画が見れます↓
就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた
漫画家志望さんにむけたコラムはこちら↓