かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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【マシュマロ返信】面白いのハードルが高くなってセルフボツを繰り返してしまい、楽しくないです…。

>面白いのハードルが高くなっていて

とても大切ですコレ!

その高いハードルを超えた瞬間が楽しいんですから!

コレ、逆に面白いのハードル下げちゃったとしても、

それを乗り越えたところで楽しいと思えないんですよね。

というか私がそうでした。

自分の中の面白いの基準を完全に見失っていた時期があるんです。

 

だから自分の中のハードル・目標がハッキリしてるのは

とてもいいことだと思います。

 

今の質問者さんの状態は

シンプルに「乗り越える方法」をつかんでいないだけだと思うんです。

 

実際の陸上競技に置き替えて、同じ状況になったとしたら

筋肉が足りないから筋トレしよう!とか

他の選手のフォームを研究して試してみよう!とか

ただやみくもに挑戦するのはやめて

色んな角度から鍛練すると思うんです。

 

これ漫画制作に関してもまったく同じです。

 

そのハードルを乗り越えられない原因はなんだろうと考えた時に

もしもアイディアが足りないからだと思うのであれば

外に出てアイディアを探したり

欲しいアイディアのヒントをくれそうな体験に挑戦したりするのもいいと思います。

 

あとはやっぱり研究ですね。

他の作品を研究したり、色んな創作者の創作論に触れるとめちゃくちゃよい刺激をもらえます。

 

私がよくやるのは

読者としてただ純粋に面白いと思った作品を、

今度は作り手目線で読んでみるというやり方です。

そしてどこがどのように面白いのかを言語化してみて

その面白さの基になっている核となる部分はなんなのか?

というのを考えてみると色んな事が見えてきます。

 

漫画だけじゃなくて映画やドラマなどにも触れながら

この作業を色んな作品で繰り返してみると

その「面白い」を形作っている共通点の様なものが見えてきたりするんですよ。

 

「面白い」というのは主観的なもので何をどう面白いと思うかは人それぞれ違いますが、それでも多くの人が面白いと感じる型のようなものは存在するんですよね。

 

こうやって、色んな作品を読んで独自の研究をしながら

色んな人の創作論に触れてみてください。

ストーリー作りについて書かれた本を読んだり

SNS上で情報収集したり

おそらく、ただ読んだだけではピンと来なかったり

自分の考えとは違うということもあると思います。

 

でも自分自身で研究した創作論と照らし合わせてみたり、

経験を積んだりしていくうちに

「これってこういうことだったのか!」って

パズルのピースがハマったみたいに急に腑に落ちたりするんです。

一見真逆のような意見も、ただ言葉が違うだけで

本質的には同じようなことを言ってたりするんですよ。

こういうのを発見した瞬間とかはまた違ったベクトルで楽しいですよ。

 

あとは作家さんひとりひとり創作のスタイルやタイプが違ったりもするので

「じゃあ自分はどんなタイプなのかな?」という視点で考えてみるのも良いと思います。

 

実は行き詰った時こそステップアップの時期なんだと思います。

私が一番行き詰っていた時期は新しいやり方と今までのやり方で迷いがありました。

どうしても今までうまくいっていたやり方に固執してしまいがちなのですが

それでうまくいかなくなってしまったならまた新しいやり方を模索するしかないんですよね。

 

今までうまくいっていたやり方でうまくいかなくなってしまうというのも

退化ではなく進化だと捉えています。

子どもが成長して身体が大きくなったら、

どんなにお気に入りの服でもサイズが合わなくなって着れなくなるじゃないですか。

それと同じように進化していく自分に合わせて

やり方もどんどん更新していかないといけないんだと思うんです。

 

私自身もまさに今、その新しい方法を模索してる段階なんですが

目から鱗が落ちるような毎日で楽しいです。

 

模索と更新、オススメです!

 

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