かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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漫画やフィクションにおける「エモい」とは?2023年12月3日

 

こういう質問大好き…!笑

一般的には「感情がゆさぶられる状態」と説明されますが、 ただ単に感情がゆさぶられるだけではエモいとは言わない気がするんです。

同じこと言ってる人見かけたことないので、完全に個人的な持論になるんですけど、

 

今起きてる「何か」と その人の覚えのある感情がつながって また新たな感情が生まれる瞬間 (感情が過去と現在で二重になる瞬間)

 

「エモい」って、もっと継続的に積み上げてきた経験や過去の記憶などが根底にあってこそ起きる少し複雑な状態だと思うんですよね。

 

例えば アニメの2期のクライマックスで1期の主題歌が流れるとエモっ!って思いません?笑

今起きてる「何か」=2期のクライマックス

覚えがある感情=1期の主題歌のワクワク感

また新たな感情が生まれる瞬間=1期でのエピソードの積み重ねも想起されて感動

 

主題歌ってたいていは、「はじまりのワクワク」とか「おなじみのアレ」とか日常的なイメージの物ですよね。

それがクライマックスという非日常的なシーンで流れる。

そして第一話ではこうだったな~とか成長する前の主人公だったり、関係性が進展する前の仲間との出会いだったり・・・そういったものが思い出される。

そこにクライマックスでの盛り上がりがかけ合わさり、「おなじみのアレ」だった主題歌に「感動的な曲」というイメージが新たに加わる。

「エモい曲」とか「エモいダンス」とかの芸術に関してもそうだと思うんです。

 

そういう芸術に触れてエモいと感じる時って、たいてい自分の記憶や覚えのある感情とつながって、また新たな感情を感じ取った瞬間だと思うんです。

だからこそ、「エモい」には「懐かしさ」というニュアンスも含まれるんじゃないかなって思うんです。(でもけして、「エモい」のすべてが「懐かしい」とは限らない。)

 

記憶や経験は人それぞれ違うので、何をエモいと感じるかも人それぞれ変わってくるのかなとは思うんですけど、

「覚えのある感情とつながって、新たな感情が生まれる瞬間。」

もしも感覚的に「エモい」と感じたら、ちょっとこれに当てはめてみてくれませんか…?

なんとなく当てはまるようなら私の持論もあながち間違いでもないかもしれない…笑              

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