かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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感情が爆発するシーンを描くのが苦手です。2023年12月8日※追記アリ

 

感情が発露するシーン=「転」というのが初耳でした…。

確かに「転」は物語を一変させる重要な部分だとは思いますが、そこに凝り固まる必要はない気がしています。

おそらく、感情を抑え込む系の主人公なら「転」のタイミングで感情が爆発しそうですが、キャラによって違うんじゃないかなーって思うんです。

 

たぶんここは「爆発」や「発露」ではなく、「変化」と表現したほうがしっくりくる気がします。

それから、感情が発露するのも変化するのもタイミングを握ってるのは作者ではなくキャラクターです。

自由自在に「このタイミングで発露させよう!変化させよう!」って考えると動かされたお人形のようなキャラクターになってしまう気がします。

作者にできることは「状況を与えてあげること」だけなんですよね。

「このキャラに感情を爆発させよう!」ではなく「このキャラはどんな状況になったら感情が変化するだろう?」という考え方をしてみるといいかもしれません。

(その感情に至るまでの積み重ねも大事です!)

 

いじわるな神様になったつもりで

「ここでこのキャラにどん底を味あわせるためにこんな試練を与えてやろう」 とかでもいいですしね。

 

私たち人間も、神様的な何かに試練を与えられ落ち込んだりもすることはあっても 神様的な何かに動かされてる感覚はないですよね。それと同じです。

 

私はごくたまに、自分でキャラに試練を与えておきながら

「ここからいったいどうなっちゃうんだ…!?」ってワクワクすることありますよ。

そしてそのキャラがその子らしく試練を乗り越えてくれたらネームとしてハマったりしますね…。

この描き方が正解かはわからないけど、少なくとも私はそんな感じです。

そしてここを思い描くの結構楽しいです。

 

※追記

↑「感情が爆発する」を「変化」の方がしっくりくると言ってますが

アーカイブにまとめてる今現在、それも不十分な表現な気がしてきました…。笑

確かに感情は転で一番盛り上がっていて欲しいですもんね。

質問者さんは「盛り上がる感情」を「爆発」と表現されてるだけですよね。

あとここで書いた「試練」についてなんですけど、なんかこれもおおげさな

ニュアンスが含まれる表現なので追記です。

主人公が今まで信じてきたものやすがってきたもの、正しいと思って来たもの

それらを奪う・失う・間違いに気づく…そういった展開にしてみると十分それは

主人公にとっての試練になります。そういうのがいいと思います!

 

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