かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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漫画において「リアル」と「あり得ない」のバランスがわかりません①2023年9月9日

チーズトーストという表現…!

マシュマロ読んでくださってるのが伝わって嬉しくなりました…!

そして私自身も勉強中の身で、最近ようやく気づいた部分もあるので、こうしてマシュマロいただくことで改めて言語化する機会をもらえるのありがたいなと思います。

 

さてさてその、「最近ようやく気づいたこと」なんですけど、それは

「展開をあり得ないものにしたらアカンな!」ということです。

 

私もついつい、どんでん返しさせたいとか、読者を驚かせたいとか、そういう作者の下心満載で、奇をてらった展開を描こうとしてしまうんですけど、それだと結局読者を置いてけぼりにしてしまったりするんですよね…。

 

じゃあどこを漫画ならではの工夫をしたらいいかというと、物語の世界観やキャラ、設定など、序盤で説明できる部分に「現実ではありえない」というものをおいたらいいんじゃないかなと思うんです。

 

物語の序盤はある意味、説明のパートでもあるので、そこでしっかりと「この世界ではありえるんだな」って読者に思ってもらえれば、むしろそれでワクワクしてもらえるし、そこから丁寧に描いてあげていれば、「現実ではありえない」展開になったとしても 「この世界ならあり得る!」って思ってもらえると思います。

 

ディズニーのファインディング・ニモを観たことありますか?

魚が自分の息子を人間界まで探しに行くだなんて実際にはあり得ないですよね。

でも序盤で「これはそういう話ですよ~」という世界観の説明が丁寧だから、見てる側も「こんなのありえない」って野暮な感想持たずに映画を観れるわけです。

そしてあの映画で描かれているのは過保護な親あるあるだったり、親子の絆やドリーとの友情だったり、心情の部分では「人間のあるある」なんです。

だから魚たちにも共感できて物語にも入り込めるしくみになっている。

 

設定はありえなくてもいい(でもちゃんと説得力をもたせる)

心情や展開はあるあるにする(共感できるものにする)

このバランスが大事なのかなーと思っています。

 

チーズトーストの話は、その共感を誘うための臨場感をどう表現するかというお話ですね。

どこがどう美味しそうなのかを表現して「食べたいな」とか「美味しそうだな」って思ってもらえたら勝ちです。

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就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた

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