かけだし漫画家・溝口楠乃の漫画制作ブログ

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担当さんに企画力で良し悪しを判断されるのが嫌です。2023年12月5日

 

企画力が弱い…。

言い換えると「フックが弱い」「オリジナリティが弱い」ということでしょうか…?

 

「話やキャラをみて欲しい」その気持ち、めちゃくちゃわかります…!笑

でも悲しいことに、読者は何かしらのフックがないと読んでくれないんですよね…。

 

漫画家志望の人って、勉強の意味でも雑誌に載ってる全ての漫画に目を通したりするけど、読者さんはもっと自由で、扉絵の情報やパラパラみた段階で面白そうって思わないと、そもそも読まないですよね。

 

そう考えると読者さんは編集さんよりもシビアです…笑

フックっていうのはつまり、ひっかかり。

 

読者さんにどうやって「面白そう!」「読んでみたい!」って思ってもらうかってことなんですけど、そこはやはりオリジナリティなのかなぁと思います。

 

「他の作品とは違った何か」「あなたならではの何か」「何かしらの新しさ」 そういったものがあればボツにされないと思うんです。

 

そもそも、この世には完全にオリジナルな作品は存在しなくて、どんなものも他の作品の影響を何かしら受けてるんですよね。

リアルとリアリティは違うように、オリジナルとオリジナリティも違うんですよ。

じゃあオリジナリティってなんなのかっていうと、

「何と何を組み合わせて、どんな新しいものを生み出すか?」ってことなんですよ。

 

「見たことあるもの」×「見たことあるもの」だとしても、それをそう組み合わせるのは新しい!というのがあればそれはそれでオリジナリティになります。

 

奇抜である必要はありません。

何かを何かで例えてみるとか、童話をモチーフにするとか(これ私よくやる…笑)

あとは、あなたの個人的な好みや経験をもとに描くとか。

 

そこは「読んでみたい」って思ってもらえればクリアなので、奇をてらいすぎないように気をつけつつ、「自分はこういったものがやりたいんだ!」っていうのを意図も含めて説明できるようになれば強いと思います。

 

企画段階でボツにされるの辛いですよね。

でもネーム修正を何度も繰り返した末に全ボツくらう方がもっと辛いですよ…(遠い目)笑

 

ネームって一本描き上げるだけでもそこそこの労力じゃないですか。

だから実際は企画段階でボツにされたほうが作家側の負担は少ないんですよ。

むしろ「それなら企画段階でボツにしてほしかった…」って思うこともあるはずです。

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就職情報サイトキャリアガーデンさんで書かせていただいた

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