確かに経験があれば描きやすいとは思いますが必須ではないと思います。
大事なのは妄想力と変換力だと思います。
まずは妄想力なんですけど、 例えば、少女漫画あるあるのひとつに「イケメンが降ってくる」というのがあります。
道を歩いてたら塀を飛び越えようとしたイケメンが降ってきてぶつかって…みたいな そういう衝撃的な出会いのシーンよくあるじゃないですか。
(少年漫画のラブコメなら美少女が降ってきますよね)
あれはたぶん女子たちの「あ~あ急にイケメン降って来ないかな~」っていう妄想から来るものだと思うんです。
仮に、実際にイケメンが降ってきたとしましょう。
でも恋が始まるどころか怪我をしたり、大事なものを失くしたり、なんだか面倒な経験だけで終わってしまったとしたら… 「実際はこんなもんで済まないけどね…」みたいな冷めた目で現実的に考えてしまって素敵な出会いのシーンとして描けないかもしれない。(←これもまた私の妄想・憶測に過ぎないんですけど笑)
だからリアルじゃなくていいんです。リアリティがあれば。 妄想でいいんです。
むしろ、妄想「が」いいんです!! あなたの願望・妄想を漫画にすればいいんですよ!
自分の都合のいい展開にしてしまうとリアリティがなくなって経験のなさがバレてしまいますが、ちゃんと「こういう展開になったらどうなるだろう?」っていうのを破綻なく妄想しきって上手に嘘をつくことができれば、読者も一緒にその妄想に乗っかってくれると思います。
それから変換力です。
恋愛経験がなくても、家族や友達にしてもらって嬉しかったことや悲しかったことはあると思うんです。
あの時あの状況で励ましてくれた友達。友達同士なら嬉しい出来事で終わるかもしれないけど、相手がこんな男の子だったら恋をしてしまうかもしれない!とか…。
「もしもこうだったら?」という変換力と「こうなるといいな~」という妄想力を組み合わせてみるといいと思います。
とはいえ、私自身もそこまで恋愛経験があるわけでもなく…。
そして複雑な恋愛模様を描ける術をつかんでるわけでもなく…。
でも結局、勝手に動いてくれるキャラクターとそのキャラの願望がハッキリしてたら、自ずと恋愛模様も複雑になるんじゃないかなーとも思います。
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