こちらの続きです。
前回までのあらすじ
親子喧嘩の末行き着いた両親との約束
・大学は卒業すること
・管理栄養士の資格は取ること
・一発合格できなくても再度挑戦すること
管理栄養士の資格さえ取れば後は好きにしていいということになりました。
ちょうどその時期に京都の芸大に通うれな先輩の卒業制作の展示会に招待してもらったので、それを機に一作漫画を仕上げて持ち込みに行くことにしました。
北海道→京都→夜行バスで東京へ。
その時の作品はこちら。アナログのため未公開。いつかどうにかして公開しますね。
それを最後にとりあえず国試の勉強に専念するつもりでした。
まぁ持ち込みの結果は可もなく不可もなくな反応で、年齢的なことを聞いてみたら、「今からなら相当がんばらないとダメ」と言われました。
ますます焦る私。
でも漫画家志望の道に行くには先に目の前の課題をクリアしなくてはならない。
資格に落ちたらまた来年挑戦しなくてはならない
受験勉強から解放されないなんて漫画を描く時間なくなる!!
そんなの絶対いやだ!!!!!!
絶対一発合格しなきゃ!!!!!!!
1年生の時の私
学費を単純計算で一回分の授業料を算出。もったいないからサボらない!!
栄養教諭やフードコーディネーターも一緒に資格をとる気満々の意識高い系大学生。
覚醒後の私
真面目に授業受けてる場合じゃない…‼︎
もっと戦略的に考えないとヤバい‼︎
まずは授業についていけなくなったこの状況をなんとかしよう‼︎
思い切って授業をサボることを選択
ついていけない授業に必死になってついていくよりも、自分のペースで勉強した方が絶対いい‼︎
急に授業をサボり始めたので、まわりの友達にも「あぁ、あの子は国試を諦めたんだ」って思われてたみたいです。
むしろ逆でした。
国試に受からないとヤバいって思ったからサボるようになりました。
授業をサボって国試の勉強をする日々です。
大学には単位をとるためだけに行きました。
授業ごとに何回休めるか?何点とれば単位をとれるか?を念入りに計算。
4年生のゼミでは前期の研究が必修で後期の卒論製作が必修ではなかったんです。
先生に聞きに行きました。
「これは必修ではないということは卒論書かなくても卒業できるということですか?」
「前期の研究は必修だからその研究結果を卒論にする流れ。確かに卒論書かなくても卒業できることにはなるけど今までそういう生徒はいなかった。」と。
もう私は背に腹はかえられないんです。
必修じゃないなら卒論書きません!!!!!
4年生からはあまり友達ともつるまなくなったし
絵本サークルにも顔を出さなくなりました。
自分がやろうとしてることを人に理解してもらうことが難しいと思ったし、その時間を国試の勉強に費やしました。
当時勉強に使っていたのは大学からもらった国試の達人という本と参考書1冊と「受かるタ」というもの。
参考書は章ごとに切り離して勉強しました。
(分厚い本は気が滅入るから・・・)
バラバラにしてしまったためなんていう参考書か忘れてしまいました・・・。
「受かるタ」というのは過去問が一問ずつ書かれているカードで裏に答えと解説が書かれているというもの。
解ける問題と解けない問題を仕分ける感覚で問題を解いていく。
そうすると勉強するたびに「解けない束」が減っていく。
そんな感じで自分の理解度が視覚化できるというのが自分に合っていました。
でも 国家資格の勉強と言えば、とにかく過去問を解くことなのですが、わたくし本番の試験まで一度も合格点をとったことがありませんでした。
もう絶望ですわ・・・。
そんなこんなで受けた国試。
管理栄養士国家試験は全200問。1問1点。
200点満点中120点で合格!
当日参考書と照らし合わせながら自己採点をした結果
なんと120点!!!!!!!
合格点ジャスト!!!!!!
これ自己採点ミスが一点でもあったら終わりだわ・・・と思いながら
これで落ちたらちょうど悔しすぎる点数です・・・。
合格発表の日までこんなにドキドキしてたの私くらいだったのでは・・・。
まぁ結果は無事合格!ということで
自分でも信じられないので証拠に写真載せておきます・・・。
でもこれ本名公表してないから証拠にならないかな・・・笑
そんなこんなで国家試験の勉強から解放され
回り道をしながら、漫画家を目指す前にまずは漫画家志望を目指すという生活が始まりました。
ここからもまた漫画が描けたり描けなかったりブランクが4年できたり
大人になってから漫画家を目指すのが難しくて難しくて
「漫画家志望志望」だった時期が長かったのですが
私は今ようやく「漫画家志望」って言えるようにな生活ができるようになりました。
全然まだ夢は叶っていないけど、そもそも漫画が描けない時期があったので
今漫画を描けるということ自体が楽しくてしょうがないんです。